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TIGRATO(東京・四ツ谷)高宮裕輔さんのインタビュー
数々のカクテルコンペで活躍し、バーテンダーの域を超えた活動を続けている高宮裕輔さん。取材日がお店の再開日と重なり、高宮さんを慕って来店するお客が続々と見えた。

新しい交流が生まれる「オンラインバー」

仕事が忙しい。ずっと通っていたけれど、地方へ転勤になった。アルコールが飲めないから、入れないのでは? 子育てなどで夜の外出が難しくなった。ハードルが高く、あの扉がなかなか開けられない……。バーへ行きたいものの、行けない状況は多々ある。そして、今回のコロナ禍による外出自粛要請だ。では、バーをオンラインにしたらどうだろうか?
JR四ツ谷駅から徒歩で2分ほどの場所にあるバー「TIGRATO」のバーテンダー・高宮裕輔(たかみや ゆうすけ)さんが、4月半ばからオンラインバーをスタートした。(取材・文 いしかわあさこ)

同席した人たちの新しい交流が始まる


―オンラインバーを始めようと思ったきっかけは?
外出の自粛が始まって、バーテンダーにできることは何だろうと考えました。お酒を提供することだけが、バーテンダーの仕事ではありません。お酒の楽しみ方や知識を広めるためにセミナーを開いたり、人と人を繋げたり。いつコロナが収束するかわかりませんし、店が再開できない場合の収入源のひとつとして事例を作りたいという思いもありました。「オンラインバーに興味があれば声をかけてください」と発信していたら、知りあいだけでなく面識のないバーテンダーからも問い合わせが来ましたね。何を使ってどういう流れで進めるかというシステム的なことと、集客をどうするかについての質問が多かったです。

―ほぼ毎日のようにオンラインバーを開催されていましたね。
当初は平日の20時から40分間、Zoomを使ったオンラインバーを開催していました。バーテンダーとお客さま、お客さま同士を繋げられたらという気持ちが強かったです。リアルなバーもそうですが、同じカウンターにいる人同士が不思議と繋がったりして面白いんですよ。時々、ゲストに仲間のバーテンダーも呼びました。僕のオンラインバーにいらしてくださるお客さまが仲間たちのお店に興味を持ったり、お互いのお客さまが出会ったり。ゲストによってお客さまの顔ぶれも変わるので、そこで新しい交流が生まれました。途中から店の再開に向けての準備もあったので、火・木・金曜日の開催に変更しました。

―定員を7名にした理由は?
既にオンラインバーを始めていた人に聞いてみたら、人数が多すぎると会話が成立しないと。セミナーであれば良いですが、双方向でのやり取りがある場合はそれくらいの人数が限界だと思いました。居酒屋でも、大勢で行くといくつかのグループに分かれますよね。オンラインだとグループに分かれることができないので、人数を絞って開催しようと考えました。僕を含めて8名ということですね。セミナーはこちらから一方的に話すので、10名以上の参加でも問題なかったです。

「シングルモルト余市 アップルブランデーウッドフィニッシュ」をストレートで。ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝と妻リタの結婚100周年を記念して、3月にリリースされた限定品だ。

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