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Bar Helissio(東京・両国)上澤秀徳さんのインタビュー
2008年に自身の地元・両国に「Bar Helissio」を開業した上澤さん。以来、店舗での活動だけでなくテキーライベントなど様々なイベントにも携わっている。

バーの雰囲気を大切にした飛沫感染対策

新型コロナウイルスの感染拡大によって多くの業界が苦境に陥った中、バー業界も営業自粛を余儀なくされるなど多大な影響が及んだ。そんな未曾有の状況に対応すべく感染予防対策には悩まされているバーが多いかもしれない。東京・両国にあるオーセンティック・バー「Bar Helissio/バー エリシオ」では、バーとしてのスタイルを変えずに顧客へ安心感を与えるべく独自の対策を行なっているそうだ。そこで今回は、一体どのような対策を施しているのか、その内容と導入の経緯についてオーナーバーテンダーである上澤秀徳(うえさわひでのり)さんに聞いた。(取材・文 小針真悟)

―バー・エリシオでは独自のコロナ対策を行なっているそうですね。どのような対策か教えていただけますか?
今回意識したのはパーテーションをつけずにいかに飛沫を防ぐかでした。それを実現すべくとにかく空気の流れを作りたいと思い、空調の他、2箇所にサーキュレーターをつけることで、空気が留まらずに排気口側に流れるようにしました。風をお客様側にいかせたくなかったので、客席の後ろからカウンター内に向かって風が流れるようにサーキュレーターを配置し、さらにカウンター内にもサーキュレーターを配置することで空気がキッチン内の排気口に流れるようになっています。
それと、入り口側に通気口があるのですが、フルオープンにして外気が入ってくるようにしました。それだけでは虫が入ってくるので網戸のように網を貼って対策しています。反対側の出入口(勝手口)も少し開けてさらに空気が流れるようにし、こちらも外側から網をマグネットで貼り、虫の侵入を防いでいます。当店はキッチン側の排気口の吸い込む力が強いので、外の空気を入れては流して、そこで吸い上げるイメージで空気の流れを作りました。

客席の後方に設置したサーキュレーター。筆者が訪問した際も風が流れていることが実感できた。

こちらはカウンター内に設置してあるサーキュレーター。埃が舞い上がるのを防ぐべくシャワーキャップのようなものを取り付け、フィルター代わりにしているという。

―飛沫防止としてはパーテーションを導入するバーが多い印象ですが、空気の流れに着目したのはなぜでしょうか?
当店のお客様に医療関連のお仕事をされている方がいて、自粛休業前からその方に「とにかく空気の流れを作るように」とアドバイスをいただいていたんです。空気の流れがない密閉空間でのクラスター感染が多いようですし、窓を開けて一方方向に空気を流した方が良いと。それで休業中に自分なりに対策を計画して、たまたま機会があったのでその方にチェックしてもらったところ「良い」と言っていただけたので、実際に動き始めました。空気の流れに関しては、線香に火をつけて煙の流れをチェックすると良いようです。タバコなどでも良いのでしょうけど、とにかく一方方向に煙が流れるようにしないといけないようですね。

―サーキュレーターは普通に売っているものでしょうか?
2つとも普通に売っているもので、ネットで購入しました。5000円前後で買えるものが結構ありますし、費用はさほどかかりませんでした。

―導入してみた感想はどうですか?
しっかり風が回るようになった証拠だとは思いますが、空調の効きがよくなりました。コロナ前は空調を使用しても風の流れをお客様に感じさせることはなかったのですが、対策をしているという安心感をお客様に与えることが大事だという考えの元、あえて空気が流れを感じてもらえるようにしています。

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