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期限付き酒販免許を活用し、独自の方法でお酒を販売

期限付き酒販免許を活用し、独自の方法でお酒を販売

―たしかに早く始められた印象がありますね。
4月9日に申請して17日に免許が届き、申請直後に瓶の調達をしていたため、すぐに酒類の販売を開始しました。
岐阜県内では初の申請者だったらしく、担当者もまだ概要を把握されておらず、「もう来たの?」と驚いていらっしゃいました。

―他にもコロナ対策を行なっているそうですね。具体的に行った内容をお聞きしても良いですか?
●入り口のアルコール設置 ●カウンターとお客様の間のパーテーションの設置 ●お客様間のパーテーションの設置 ●入店の際に名簿への記帳をお願いし万が一のクラスター発生時の遡りに対応 ●匿名利用をお断りし客層への不安を取り除く ●大型換気扇とオープンエアーによる強力な換気 ●グラス、食器類の煮沸洗浄と客席のアルコール除菌 ●スタッフの毎日の検温 ●スタッフがお客様に近づく際のマスク着用
以上が主なもので、ガイドラインが発表される以前から実践しています。
入り口のアルコール設置は2月の段階から、パーテーションはコンビニレジにビニールが貼られているのを見て、その次の日には探し始めていました。ビニールシートは波打ってしまうので透過性の高いアクリル板の薄いものを使用しています。スタンド式ではなく上から吊るしているのですが、天井に穴を開けるではなく、洋服のハンガーラックとランタンホルダーを流用しています。

BAROSSA cocktailierでは客席間にもパーテーションを設置。プラスチック段ボールをランタンホルダーに吊るしている。全て中垣さんのアイディアで、素材も自分で購入しているそうだ。

―大々的なパーテーションですが、やはり営業に支障はあるのでしょうか?
思ったほどやりづらさはないですね。会話も普通に出来ますし、お客様も「意外と違和感がない」と言ってくださいます。
入店時は「すごい対策してあるな」と言われることも多いのですが、気持ち的に安心感があるかないかが重要だと思っています。私としては、真横に全く知らない人がいることの方が不安かなと。
こういったことは「気にする方」を基準にした方が良いと考えています。

―コロナを契機に始めた昼間の営業が好評のようですね。
土日祝日は14:00から営業するようになりました。平日も、元は19時〜25時だったところを2時間前倒しして、17時〜23時の営業に変えました。
特に昼営業は評判が良く、ご予約が結構入りますね。
実は昼営業は、ずっとやりたかったことでもありました。なので平日の17時オープンも含めて今後も続けるつもりでいます。

―テイクアウトや酒類販売はもちろん、その他のコロナ対策もとても早く動かれていました。何か情報収集に工夫などされていたのでしょうか?
情報よりも自分の感覚ですかね。今回のような緊急かつ前例のないことが起こった時に、動物的にまず動く人がいて、自分はそのタイプかと思っています。まず動かずにはいられませんでしたから。
それが正しいかどうかは後にならないと分からないですが、もしも自分がお客様側だったら、あるとホッとすることをやると心がけました。安心できないところではやはり飲食はできませんから。

BAROSSA cocktailierではカクテルのコースを提供している。写真はコースの一品でもある「岐阜産ブラックベリーのブランブル」。ベリーのフレッシュでジューシーな果実味を感じられる一杯だ。

―最後に、今後バー業界について何を思いますか?
総務省による職業分類で、バーがキャバレーやナイトクラブと同じの遊興施設としてのひと括りに入っていたことを知らず愕然としました。
この定義分けについては、ある意味我々のバーテンダーの責任でもありますし、飲食業としての価値というのをもっと提示していかないといけないと思いました。
海外ではThe World’s 50 Bests Restaurantsのランキングのバー版であるThe World’s 50 Best Barsのがある他、日本でも、どの一流ホテルに行ってもバーは必ずあります。バーテンダーの地位向上は昔から唱えられてきたことですが、皆さん全員で飲食業界の職業人として認めてもらえるような動きをしていかなければいけないと感じました。

それから、人々は「不安」というストレスに晒され続けています。このストレスを少しでも緩和してあげられる場所がBARであると強く感じました。
美味しいお酒で静かにリラックスできる時間を提供するには「安心」できる空間づくりが大切で、お客様の不安要素をひとつづつ取り除くことが大切です。
今まで以上にバーテンダーの「テンダー」の部分を大切にしていきたいと思いますね。

中垣さんのオリジナルカクテル「六月のスプリッツァー」。ワイルドピーチを漬け込んだジンリキュール・JUNEをベースに白ワインやパッションフルーツを使用している。

BAROSSA cocktailier
岐阜県岐阜市金宝町1-12PORT-A 2F
058-263-1099
http://www.worldcocktail.com/

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