fbpx
Bar夢幻(東京・神楽坂)松永無限さんのインタビュー

地域で取り組んだ「クラウドファンディング」

意外にも20代の支援が最多


―プロジェクトの申請後に審査があって、それを通過するとクラウドファンディングの募集開始ができるという流れですよね。
目標金額、募集期間、募集方式、リターン内容などの項目をCAMPFIREのサイトで入力して申請後、審査があります。CAMPFIREのご担当者と何度かやり取りをして、アドバイスを頂きながら進めました。例えば当初、寄付金コースを作ろうとしたのですが「寄付」という言葉が使えないと。クラウドファンディングにはいくつかの種類があって、CAMPFIREは購入型のクラウドファンディング。支援して頂いた方に金銭ではなく物やサービスといったリターンをするのが特徴で、売買契約に基づいているので寄付や投資とは異なるんですね。ですから、金額をやや高めにしてリターンを少なく設定したコースを作りました。ドリンクチケットは千円単位で買えるようにしようと思いましたが、バーでは1杯千円で飲めないお酒もあるので3千円にして、20枚まで購入できるように。目標金額はほかのクラウドファンディングで支援者数や各コースの支援状況を参考にしながら設定して、リターン内容は参加店舗で話し合いました。いろいろな項目を検討しなければならないので、早めに動くことが大事だと思いましたね。

―審査通過後、プロジェクトをどのようにして広めましたか?
「SAVE BARS in 神楽坂」のFacebookページを作成して、そちらに各店舗の紹介動画を投稿しました。最初にお話した瀬口さんと「BAR鎹」の板橋くん、僕の3人がページの管理をできるように設定して。動画は撮影したものを送って頂くより、同じ人が同じ機材でお店を回って撮影したほうが画質や編集の点において統一感が出ると思ったので、板橋くんと僕とで全店舗を撮影しました。それをFacebookだけでなく Instagramに投稿したり、各店舗にシェア、拡散して頂きました。それからCAMPFIREのサイトにマニュアルがあって、それによると募集期間の最初と最後の1週間に支援が多く集まるそうです。準備の段階で支援して頂けそうな方に声をかけて、公開されたらすぐに支援して頂けるようにお願いしたり、支援して頂いた人に御礼のメールを送ったりしました。

―御礼メールへの返信や、プロジェクトページのコメントで印象に残った内容は?
愛知県にお住まいの女性から「父が学生の頃に早稲田に住んでいて、学生時代の友人と今も毎年神楽坂で同窓会をしているんです。その話を以前から聞いていて、神楽坂へ行ったことはないけれど応援したくなりました」というメールを頂きました。それから「辛い状況下でストレスもたくさん抱えているだろうけど、それを見せずに頑張っているところに共感した」と、プロジェクトの内容をなるべく前向きに発信するよう努めていたのを感じ取ってくださった方も。「神楽坂の町をいくつかのメディアで見て、ずっと行ってみたかったけれどハードルが高かった。この機会にチケットを買えば行く理由ができるし、事前に行き先も決められる」といった方もいらっしゃいましたね。いろいろな方のご意見や思いを聞くことができた貴重なやり取りでした。

―支援者のお住まいや性別、年齢などの傾向をお話できる範囲でお願いします。
募集が終わると支援者の情報が確認できるようになっていて、CAMPFIREのサイトで性別や年齢などのデータがひと目でわかるようグラフ化されています。8割が東京にお住まいで、1.5割ほどが神奈川・千葉・埼玉、残りが地方にお住まいの方でした。僕が前に勤めていた自衛隊の仲間が北海道や長崎にいて、彼らの支援も入っています。彼らには、クラウドファンディングが始まる前から何かあれば支援するよと連絡をもらっていました。性別は男性6:女性4の割合。意外だったのは、20代が最も多かったこと。続いて30代、40代が同じ割合で、50代から70代まで。若い人が最近飲まなくなったと言われますが、バーに興味を持って支援しようと思ってくれているんだと嬉しくなりましたね。

ブードルスジンとロタンで作る「マティーニ」。普段はロンドンヒルがベースだ。

1

2

3 4

関連記事

  1. コロナ禍で抵抗を感じる飲食店調査

  2. 【Withコロナ時代の新しいケータリング】全ての料理が蓋付きカップに入った状態でデリバリー

  3. LiquorPage CLUB