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バーテンダーが結集して送り届けるメッセージ動画

バーテンダーが結集して送り届けるメッセージ動画

―多くの出演者がいると動画を集めるのも大変そうですね。
齊藤:基本的に動画の受け渡しもLINEでした。グループLINEで全体的な共有をしつつ、細かなところは個人間でコンタクトを取りながら、納期に間に合うように皆さんから動画を送っていただきました。
そもそもプロジェクト発足から動画の完成まで3週間しかなく、出演いただく方を集めるのに1週間、動画の撮影・集約に1週間、そしてその編集に1週間といったようにスケジュールはかなりタイトでしたね。

齊藤さんが相当練習してきたという定番カクテル「ギムレット」。初心を忘れないという気持ちからカクテルの語源の一つとされる「ねじ錐」を店名にしたそうだ。

―動画はTVを含め多くのメディアで取り上げられたようですね。各メディアにはどのようにアプローチしていったのでしょうか?
齊藤:地元のTV局で特集を組んでいただけたのですが、それに関しては、当店の周辺でTV局の方々が取材していたのを偶然発見しまして、ダメ元で声をかけてみたことから始まっています。取り上げてほしいとお願いしたところ、放送いただけることになったんです。
とはいえメディアの方々への提案は、ほとんど垣内さんがやってくれました。

垣内:以前取り上げていただいたことがあるメディアや、連絡先を知っているメディアの方々とコンタクトを取りました。内容をお伝えすると「協力させてください」とすぐに返事いただけることも多かったですね。
運に恵まれた部分もありまして、とあるLIVE配信企画に出演させていただいたのですが、偶然その配信を見ていたテレビ局の方からまた新たにオファーをいただいて特集が決まったケースもあります。

ミントを使ったマティーニ。ミントはベルモットと一緒にすり潰して使う。このミントのように、カクテルに使った素材は別添えすることが多いとのこと。

―反響はどうでしたか?
齊藤:多くのメディアで紹介いただいたこともあり、ありがたいことに大きな反響がありました。
視聴者の方から「勇気出たよ」などと言ってもらえてすごく嬉しかったですし、お会いしたことのない遠く離れた地域のバーテンだーの方からSNS経由でメッセージが届き「動画すごくよかったですよ」と言っていただけたり…遠くまで届いたと思うと本当にやってよかったなと思います。

垣内:人に会うのが難しくなってしまった中で、オンライン上でみんなで一つのことを成し遂げることできたのはよかったですね。
それにバー業界、飲食業界の方たちだけでなく、本当に色々な方に見てもらえて、嬉しい感想もたくさんいただくことができました。

―お二人は今後も動画での発信を考えていますか?
齊藤:バー ねじ錐として発信していこうと考えています。カクテル解説というよりイメージ動画のようなかっこいい動画を作りたいですね。
バーテンダーはクリエイティブな商売でもありますし、例えば音楽やアートなど異業種と融合していけると思います。バーテンダーも動画での発信が必須になる時代が来ると思います。

垣内:私も今後イメージ動画のような形での発信を考えています。例えばモヒートを作るプロモーションビデオのようなショートフィルムなど、あくまでカクテルがメインの短い動画を作っていきたいですね。

マイルドな香味が特徴的な「信州アブサン」。実は齊藤さんと垣内さんはこのアブサンに使われるニガヨモギの収穫を手伝ったそうだ。

―コロナ問題の契機にバー業界は大きく変わっていくかもしれませんね。
齊藤:自由が制限されている今だからこそ、必死にもがいて新しいものが生まれていく感覚があります。ピンチはチャンスとも言いますけど、不自由を脱却するために自分たちにできることを考えるんです。
当店には中庭があるのですが、そこを客席として開放してみたり、ネットショップ、BAR商材の開拓と流通及び販売など新しいサービスを始めようとも考えています。
売上面を見るとお店は大変ですけど、前向きに新しいことを考えようといった気持ちになれています。

垣内:バーテンダーが出来ることって実はまだまだたくさんあると思っています。対面の仕事が基本ではありますが、他業種さんとのコラボレーションも増えていくだろうし、社会に対してバーが何を出来るかって発信していくことも重要だと思います。バーテンダーがいる場所がバーだと思いますし、やり方はたくさんあると思います。

伝統的な日本家屋の2階にあるバー ねじ錐。階段を登ると美しい中庭がまず目に入る。

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